「言う事がコロコロ変わる人」に迷惑しているとお悩みの方へ
言う事がコロコロ変わる人とは
<とある日>
新入社員:この書類なんですけど、目を通したページ全てにサインしますか?
それとも、必要なデータが記録されたページにだけサインしますか?
今のところ、そこまでは手順化されていませんが。。。
先輩A:全てのページに目を通したのなら、全ページにサインして下さい。
<1週間後>
上司:この書類は全ページにサインされていませんが、なぜですか?
あなた(先輩A)が確認されましたよね?
先輩A:必要なデータが記録されたページにだけ、サインしています。重要なのはそのデータの部分だと思いますので。
新入社員:(私には全ページサインするように言ってたのに、自分は省略してるんだ。。なぜ???)
こんなふうに、新入社員には「念のため」などと言って、時間のかかるやり方を指示し、自分が担当する時は省略バージョンで業務をしている先輩っていませんか?
きちんとした理由があれば良いのですが。。
新入社員に聞かれた時は「A」という回答をし、
上司に聞かれた時には「B」という回答をする。。
このように、「聞く人や、その時の状況によって、コロコロ回答が変わる人」について考えてみました。
どんな付き合い方をすれば良いのかも併せて考えます。
どうしてそうなるのか?
まず、「聞く人や、その時の状況によって、コロコロ回答が変わる人」について、どうしてそんな事をするのか考えてみます。
考えられる原因
●自分の考え方に軸がなく、場当たり的に物事を決めている。
●以前どんな発言をしたかは覚えていない。
この2つが揃う人は、毎回、その時一番都合が良いことを話します。
解説
以前どんな発言をしたか覚えていなかったとしても、考え方に軸があれば、だいたい同じ方向の回答につながるはずです。
でも、毎回違うことを言ってしまうという事は、「自分の考え方」自体が無いのかもしれません。
●この業務では、何を1番大切に考えているのか?
●この業務の本来の目的は何か?
を持っている人ならば、誰に聞かれても、いつも同じ方向の回答になります。
状況によっては一見、違う回答をしているように思えたとしても、
よくよく説明を聞くと、軸となる「自分の考え方=信念」にたどり着くはずです。
例えば、書類を確認する目的が、
「書類に書かれたデータが、適切な範囲内の値であるかを確認する」
だったとします。
その場合、そのデータが適切であるか?を確認することが重要になります。
その数値を確認することで、いつも通りの品質であることを確認し、それによってユーザーが安全に使用できることを保証する。そのためにその数値を確認する。
もしもこのような考え方を持つ人であれば、
新入社員に聞かれた場合、この理由と共に、そのデータを注意してみるようにと指導するはずです。
「確認したページにサインする」という方法よりも、「確認したデータにチェックマークを入れる」などの方法をすすめられるかもしれません。
そして、自分が担当する時も同じように確認するはずでしょうし、上司に聞かれた時にも、新入社員への説明と同じ話をするはずです。
このように紐解いていくと、他のページも全てサインするなんて、時間の無駄遣いではないでしょうか?
時間は有限です。
「念のため」と言う理由でやっていると、本当に時間を費やすべきところに費やす時間がなくなります。
言う事がコロコロ変わる人は
単純に、自分の考えが無いのかもしれません。。
(悪気なくやってる人もいると思います。。)
付き合い方
先輩であっても、上司であっても、言う事がコロコロ変わる人がいたら、考え方から深堀りして聞いてみましょう。
そして聞くときは、自分が腑に落ちるまで確認して下さい。
納得できていないのに「分かりました。」と言ってしまっては意味がありません。
もしも、自分の考えが無い人であったとしても、こちらが聞くことで、それに気付くことになるかもしれません。