人と関わるのが苦手な方へ_人と関わることに意味ある?
人と関わるのが苦手な方
1人で黙々と作業を進めることが好きな方。
出来れば他人と接することなく出来る仕事を希望する方。
あなたは、他人と関わることにストレスを感じることはありませんか?
”いちいち相談してこないでほしい”
”毎回報告してからしか次に進めないなんでわずらわしい”
1人で物事を進める方がスムーズだし、気楽で良いと考える方。
良くわかります。
出来ることなら全て1人で済ましたいですよね。
それで良いと思います。
ここでは、
”人はひとりでは生きられません”
”ずっと1人でいると社会と馴染めなくなってしまいます”
というようなことをお伝えしたいのではありませんので、気軽なお気持ちでご覧ください。
人との関わりで得られるもの
人との関わりによって得られるものとは何でしょうか?
それを考えるために、3つのステップで考えてみます。
ステップ1.他人と関わる時に起きる事象を分解して考える
ステップ2.具体的な事例
ステップ3.得られるものを考える
ステップ1.事象を分解する
他人と関わりをもつ時に起きる事象を順に並べてみます。
①特に何も考えていない。フラットな気持ち。
②関わった人たちが何かを実行する。
③あなたはその事象を見る。
④あなたの潜在意識でその事象を感じる。
⑤あなたの顕在意識の中でその事象を考える。
⑥考えた結果、行動に移す。
ここで、潜在意識と顕在意識についておさらいしておきます。
インターネットで調べてみると、下記のように説明されていました。
●潜在意識(せんざいいしき)とは、
経験などにより、無意識のうちに蓄積された価値観や習慣、思い込みから作られた、自覚のない意識。頭の中の9割を占めるといわれている。
●顕在意識(けんざいいしき)とは、
自覚している意識。頭の中で1割を占めるといわれている。
ステップ2. 具体的な事例
ステップ1で並べた①~⑥の事象について、具体的な事例に落とし込んでもう一度書いてみます。
事例1.社内ミーティング
①特に何も考えていない。
いつも通り出社し、ミーテングに参加する。
②関わった人たちが何かを実行する。
ミーティングで新規案件の担当者を決める話が始まる。
チームリーダー:誰かこの案件引き受けてくれる人いませんか?
(みんな無言。誰も引き受ける人はいない。)
チームリーダー:Aさん、この案件を引き受けて頂けますか?
Aさん:私は△の案件が長引いていますので無理です。Bさんではだめですか?
Bさん:私はその分野、ちょっと苦手分野なので、、すみません。。
③あなたはその事象を見る。
あなたはこの会話を目の前で聞いている。
④あなたの潜在意識でその事象を感じる。
なんだか腹立たしい気持ちになる。
⑤あなたの顕在意識の中でその事象を考える。
Aさんは、まだ引き受ける余裕があるはずなのになんで断るの?
Bさんは、苦手とか言ってるけど、仕事を苦手だから断るとかありえない!
私はめちゃくちゃ忙しいけど、案件の内容自体は難しくないしな。。
誰も決まらないままこのミーティングが長引くと、その時間がもったいないしな。。
もうこの状況にもうんざりだしな。。
なかなか決まらないまま、話し合いが続くのは面倒だな。。
⑥考えた結果、行動に移す。
あなた:「期限はいつまでですか?残業しても良いのでしたら、私がやります。」
事例2.家族での出来事
①特に何も考えていない。
兄弟の末っ子として生まれ、子供の頃からみんなに可愛がられてきた。でも本人はそれが普通なので特に何も思っていない。嬉しいとも思っていないし、うざいとも思っていない。
②関わった人たちが何かを実行する。
大人になり、自分の兄弟に子供が出来る。そしてその子供のことをみんなが可愛がり、時には心配したりするようになる。
寒い日には、その子が寒くないかみんなが声をかけ、温かいブランケットをかけてあげる。
③あなたはその事象を見る。
あなたは、みんながその子供にブランケットをかけてあげている姿を目の前で見る。
④あなたの潜在意識でその事象を感じる。
あなたは「あれ?」と感じる。
⑤あなたの顕在意識の中でその事象を考える。
「なんで私にはブランケットが必要かどうか聞いてくれないのだろう?」と思う。
相手は小さな子供であり、私は大人である。大人が子供を心配するのは当たり前であり、「なんで私にも寒くないか聞いてくれないの?」と発言するのは大人げなさすぎる。
でもこの子に対して嫉妬しているわけではない。
私もこの子が寒くないか気になる。
⑥考えた結果、行動に移す。
みんなと同じようにこの子に声をかけてあげよう。暖かい飲み物も持ってきてあげよう。
ステップ3.得られるものを考える
人と関わると、イライラしたり、今まで想像もしていなかった疑問が湧いてきたりしますよね。
楽しい、嬉しい、ワクワクという感情だと大歓迎ですが、イライラ、驚き、怒り、悲しいといった感情はできれば避けたいと思っていませんか?
でもこの”感情”を体験するという事は、自分を知るキーポイントになると思っています。
なぜなら、感情を感じる瞬間は、目の前に起こった事象を潜在意識で感じとる瞬間だと考えているからです。
■事例1. 会社でのミーティングについて
ミーティングで誰も仕事を引き受けない事にイライラしたという事は、
多少無理してでも頑張ってやることが当たり前と思って生きてきたから、それをしていない人を見てイライラするのではないでしょうか?
そう思うあなたは、子供の時に見ていた親の姿が、いつも一生懸命、無理してでも頑張っている姿だったのかもしれません。
その姿を見て育ったあなたは、無理しても頑張り続けるのが当たり前。という考えがいつの間にか根付いたのかもしれません。
■事例2. 家族での出来事について
子供のことをみんなが心配して気遣うシーンで、”アレ?”と思ったという事は、自分はいつでもみんなから心配されて、一番気にされている。と思って生きてきたのかもしれません。だから、何か違和感を感じたのではないでしょうか?
顕在意識ではそんなこと、考えたこともなかったかも知れませんが。
起こった事象に対してどう感じるかは、人によって異なります。
同じことを体験した人でも、イライラする人・悲しくなる人・驚く人、その人が持っている潜在意識によって、受け取る感情は異なります。
このように、人と関わることで、予定していなかった感情が湧くことがあります。
その感情を紐解いていくと、自分はどんな潜在意識で生きているのかが分かります。
体験した感情を分析することで、自分がどんな潜在意識で生きているのかが分かります。
人と関わることは、自分の潜在意識を紐解くきっかけになる。そう考えてみてはいかがでしょうか?
ご自身のことをもっと良く知りたいという方は、そういう目線で人と関わってみても楽しいかも知れません。
このブログを読んだ方が、少しでも軽い気持ちになりますように。。☆
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